本町小学校長 伊藤 あゆみ
今年度は、満開の桜もと4月9日の入学式で49名の1年生を迎え、全校児童311名、つくし学級・通級なないろ学級を含め17学級でのスタートです。今年度は52年目を迎えます。新たな気持ちで、学校教育目標 「よく学び なかよく遊び 明るく元気」の実現に向けて着実に一歩一歩、学校・家庭・地域の皆様とともに歩んで参りたいと思います。
学校教育目標の「よく学び」の実現には、児童一人一人を主体的に対話的に深い学びへと導くことが必要です。そのためにICTの活用、学習ゴールを明確にした学習過程、協働的な学習等を充実させ、授業時数特例校を生かして探究的な学習に取り組んでまいります。
「なかよく遊び」の実現には、すべての児童が相手への思いやりや優しさを持ち、いじめや差別を許さないなどの人権意識を高めていかなければなりません。一人一人のよさを認める「やさしさいっぱい賞」、縦割りで仲良く遊ぶ「キッズグループ」、また、道徳教育や体験的な学習、協働的な学習に努め、笑顔と元気が溢れる学校生活となるように取り組みます。
「明るく元気」の実現には、あいさつがきちんとできる子や主体的に運動する子となるよう働きかけていきます。1学期の運動会、2学期の持久走記録会、3学期の縄跳び記録会など、紅白に分かれて年間を通して競い合いながら体力向上に取り組んでまいります。そして、本校の伝統である「語先後礼」のあいさつの励行などをとおして明るく元気に伸びていく子を育んでいきます。
生成AI(人工知能)が急速に人間の活動領域に進出するなど、社会が大きく変化する中、学力観も転換期を迎えています。学習指導要領では、学校で身に付けるべき学力を「実社会でも通用する力(資質・能力)」と位置付けています。人間は、今後AIが代替できない分野で力を発揮し、正解のない問題に力を合わせて対処することが求められています。変化の速い時代では、知識は、すぐに古くなります。子どもたちに何を教え込むのではなく新しいことを自ら学び続け、能力を高めていくための基盤を身に付けさせることが大切です。そこで、今年度も、本校では、学習指導要領の趣旨を踏まえながら、基礎学力の定着、豊かな心や健やかな体を育成し、子どもたち一人一人の個性や能力を伸ばして夢を育んでまいります。
本町小学校の子どもたち一人一人が、「夢」「目標」「希望」を持ち、日々の学校生活の中で力をつけ、自信を深め、たくましく成長していけるよう、今年度も皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。